ウロさんの生きものがたり

湿地帯の生き物

夏のトンボ2021@九州南部①

今回トンボを観察した場所は、ため池とそこに隣接する湿地です。7月初旬に訪れました。

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チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa Selys,1883 

ため池に到着してすぐにチョウトンボの姿が目に入りました。

写真の個体は翅の先端に斑紋が出現するタイプです。美しい色彩です!

 

 

 

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シオカラトンボ Orthetrum albistylum (Selys,1848) ♂

岸辺に生えていたイネ科の植物に止まっていました。複眼の濃い水色が美しいです。

シオカラトンボは様々な場所で見かけるものの、これまで時間をかけて写真を撮ることがほとんどありませんでした。今度見かけた時はもう少し撮影にこだわろうと思います。

 

 

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オオシオカラトンボ Orthetrum melania (Selys,1883) ♂

ため池に隣接する湿地ではオオシオカラトンボがいました。私が幼いころから好きなトンボの一種です!濃い青の体色や翅の基部にある黒褐色斑などが好きです。

 

 

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湿地の様子です。日当たりが良く背丈の低い植物が繁茂しています。

ハラビロトンボの個体数がとても多かったです。今回の観察は夕方でしたが午前中に訪れて湿地によく目を凝らせば、イトトンボのなかまも見られるかもしれません。

 

 

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成熟♂

 

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成熟途中♂

 

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未成熟♂と思われる

 

ハラビロトンボ Lyriothemis pachygastra (Selys,1878)

成虫のオスの体色は未成熟が黄色、半成熟が黒色(紺色)、成熟すると水色に変化するため、成熟の段階によって大きく異なります。初めて半成熟のオスを見た時は、本当にハラビロトンボなのかと驚いた記憶があります。